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この2人の会話を聞き、俺は頭をフル回転させた。
瀬名、松平家、そして竹千代。
状況から考えて俺は、現代で死んで戦国時代にタイムスリップしたんだろう。
美人の名前が瀬名ってことは、徳川家康の正室 築山殿の事だろう。
そしていま俺を抱き上げて、愛おしそうな顔をして俺をあやして居る、この中々男前が若き日の松平元康 つまり徳川家康だ。
そして俺はこの2人の息子の松平信康という事か。
って…ええーーー!!??
何で戦国時代にタイムスリップしてんだ!?
あの事故の衝撃か!?
しかも何で選りに選って松平信康なんだよ…。
確か信康って、武田家との内通を疑われ、切腹させられた奴じゃねーか!?
てか、この武田家内通事件も今じゃ否定的な見方をされているがな…。
って今はそうじゃねぇー!!
俺はこれからどうなるんだ!?
色々な想いが頭を駆け巡り、気付くと俺は大声で泣いていた。
「んぎぁぁーー!!」
「竹千代?」
「腹が減っておるのか?」
なかなか泣き止まない俺をこの若い両親は必死にあやしていた。
俺はこれからどうなるんでしょうか…
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