3.閉ざす思い

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「ねえ...ゆうり」                                         「何?」                            「僕ってさ....何も出来ない人間なのかな?」                                    「何でそう思うんだよ」                                    「それは....」                                           ゆうりは立ち上がって閉めきったカーテンを見つめた。                                          「涼介」                                                      「...何?」                                         「逆に聞くけど、出来る人ってどういう人のこと言うの?」                                         「どういうって...」                            真っ暗な部屋であるせいかゆうりの表情は分からない。                                              「何億人といるこの世界で、優れた人間はほんの一握り....頭のいい奴も悪いやつも....普通の人間がハイエナみたいなもんだよ。分かる?」                                            小さく縦に頷いた。                                               「....だから...出来る人間だよ。涼介は」 
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