3.閉ざす思い

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朝、ゆうとくんの気わるくしちゃったからお詫びに何か作っておこうかな。                             料理なんて一切したことないのに、包丁を握る。                           「こう...かな」                                              野菜を切ろうとすると、うまく切れず手の方に傷が入る。                                     慌てて指から出る血を舐めるけど追いつかない。                                     でも、みんなの喜ぶ顔が見たくて....                                         ゆうとくんと仲良くなりたくて....                                           皿を手にしようとするとすべって床に落ちる。                                    慌てて拾おうとすると、また手から血が出る。                                    「涼ちゃん!大丈夫!?」                                               声が聞こえてきた。                                             上を見上げれば、ゆうとくんが立っていた。
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