3.閉ざす思い

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彼の目は驚きの目だった。                                       言わなくてもわかる。                                               何が起きたか理解できていない。                                               「ごめ.....」                                                ゆうとくんは静かにしゃがみ片づけ始めた。                                          「悪気ないんだ....みんなが疲れてると思って、頑張ろうと思って.....だから...!」                            「涼ちゃん」                                           片づけていた手が止まった。                                                低い声がさらに低く聞こえた。                                       「もういいから、部屋戻ってよ」                                               「ぇ,....」                                              僕の方に目線は合わせず冷たく言った。                                            「出来ないことしないで。...こっちの気も考えてよ」                                   怒ってる....                                                    静かに怒ってる。                                                「ごめんね.....」                                                その場にいるのが怖くて部屋へと走った。
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