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―こうなることが怖かった。 一番信頼したい人に避けられるのが.... 戻る途中ドンと誰かにぶつかり僕は、倒れこんだ。 「....涼介、どうしたの?」 顔を上げればゆうりがいた。 至って冷静な顔をしていた。 そのせいか、抑えていた感情が溢れ出てきた。 「ゆうりっ....!」 僕はゆうりの足に抱き着いた。 ゆうりはしゃがみ込んで僕の目線に合わせてくれた。 そして....優しく抱きしめてくれた。 「何で泣いてるのか、僕にはわかる。....一番知ってる...」 返事を返すことができないくらい、泣いた。 みんなが騒がしく帰ってきていることに気づいても居ないくらいに。
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