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―素直になりたかった。 そしたらみんな僕のところへ近づく。 なのにいつも僕は素直になれなくて、少しずつみんな離れていく。 味方なんて....最初からいなかった。 周りは敵ばかり。 そうなる原因を作ったのは自分自身だというのに....誰かが必要だった―。 重い瞼を開ければ、見覚えのある暗い部屋。 いつものように冷たく僕を見つめる瞳。 「ゆうり.....」 名前を呼べば近くに寄ってきた。 「無理しない程度にって言ったはずなんだけど」 「ごめ...」 「いや、責めるつもりはないけど。..自分自身傷つくだけだよ」 僕の手を握りしめて言った。
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