4.遠い明日

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さっきまで血まみれだった手は白い包帯が巻かれていた。                           「痛かったでしょ?」                                                少しだけ頷いた。                                         「なら、ゆうとの言ったこと分かるでしょ?」                                           ゆうとくん.....怖い顔...してた。                                               僕のこと....軽蔑しているみたいに。                                          「...身体は傷つけても....痛くない」                                         僕がそういうとゆうりは眉毛を少し上げた。                                     「....心の痛みなんかより....全然....平気」                                                  のはずなのに... 何で....涙が出るの?                                     慌てて手でごしごしと眼を拭く。                                            「涼介....」                                                    ゆうりは僕の頬を撫でて涙をすくい上げた。                                            「まだ痛み取れてないじゃん....」                                   冷たく言っているけども優しく...                                           「全部知ってるつもりなのに....まだ知らないことあるみたい。教えてよ...涼介」                            まっすぐ僕を見ていた―。
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