4.遠い明日

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でもそれは思いのほか早く解決した。                                近所の人が異変に気付き、母親は警察へ連れて行かれた。                                    僕は施設へ連れて行かれた。                                         だけど、栄養失調が深刻だったせいか病院に入院させられ、毎日点滴を打たれる生活だった。                          不思議と...安心する。                                           時折病室に見に来る看護士が嫌だった。                                            人を避けたい気持ちが芽生えた瞬間でもあった。                                    僕は虐待を受けた一人の子供。                                      そんな風にしか考えられていない。                                        哀れな子供....といった方がいいだろうか。
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