4.遠い明日

10/21
前へ
/78ページ
次へ
二度目の転機はそのすぐ後だった。                                       僕は学校で倒れ、病院に連れて行かれた時医者が僕の体の痣に気付いた。                        母親は捕まり、僕は施設ではなく親戚の家に預けられることになった。                           だから転校する羽目になった。                                           ただでさえ馴染めないというのに。                                           親戚って言っても実はあまり知らない人だった。                                  「ここが自分の家だと思っていいからね」                                        そういわれても.....大人に対する恐怖しかなかった。                                 転校した先でも、馴染めないどころか痣を見られたせいでいじめにもあった。                           なぜ....僕だけが....僕だけがこんな目に.....                                  悔しさの矛先を誰にも向けることができず、家に引き籠った。 
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加