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「それからは....あまり記憶がないんだ.....」 封じ込めた。...心の中に。 椅子に座り静かに話を聞いていたゆうりは眉をピクッとさせ表情を変えていた。 「一つだけ、言ってもいいかな?」 僕は頷いた。 「僕はね、責めるつもりはないけど、涼介はまだ何も向き合えてない気がするんだ」 芯の通った強い声で言ってきた。 「大人になってからのこと、まだ分かんないよ?」 どうせ...僕はまだ子供。 素直になれない邪魔な子供...。 「ゆうとが、何で涼介を此処に連れてきたか分かる?」 ゆうとくんの名前が出て体が動いた。
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