46人が本棚に入れています
本棚に追加
/78ページ
「小学生の時、初めて会ったんだって」 「え.......?」 僕はよく理解が出来なかった。 ―僕とゆうとくんは出会っていたという事なの? 「ほら、転校してたってさっき話してたじゃん。その時、会ってるはずだよ」 ゆうりは少し笑ってから立ち上がった。 「まあ、その話は僕が言うよりゆうとから直接聞いた方がいいと思うよ」 ゆうりが部屋のドアを開けると、「涼ちゃん....」 ゆうとくんが立っていた。 「じゃああとは二人で。じゃ後でね涼介」 僕の頭を軽くなでて、身を屈め耳元で「つらかったね。もう我慢しちゃダメだよ」と言ってきた。 表情が崩れそうになったけど、そこは堪えることにした。
最初のコメントを投稿しよう!