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「ゆうとくん.....」 「俺もうここから出したくない。涼ちゃんのこと....閉じ込めたいよ」 子供の様に抱き着いて泣いていた。 「現実を見たらまた涼ちゃんは一人で傷つく....そんなの意味ない!」 僕は何度も何度もうなずいた。 「俺ね....強くなんてないんだよ。....実は俺の両親もう死んじゃってるんだ....」 「え.....」 「まだ引きずってるよ....?だから涼ちゃんのこと力づくでしか守れない」 「僕はそれでも...嬉しいよ....」 「涼ちゃん....」 耳元で優しい声が聞こえる。 「そんな風でも.....僕のことを思っているなら...ここから出なくてもいい」
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