暑い日の中で

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家の中は涼しく クーラーが付いているようだった 「和也君ていうのね 汗で身体も濡れているでしょう? お風呂が沸いてあるから 夕ご飯を作っている間に入っていったらどうかしら 着替えは夫のを用意しておくわ」 僕はは花予さんの言った通りにお風呂に向かった 小さいスペースだが シャワーがついており 浴槽も深かった 僕は身体に身に付いた衣類を全て脱ぎ 洗濯カゴに入れた そして僕は浴室に入り身体を隅々まで洗った 汗がでて髪の毛に油が溜まっていて 中々泡立ちにくかったが なんとか洗えた 全てを洗い 桶で浴槽のお湯をすくい 身体や髪についた泡を流した そしてようやく浴槽に身体を浸からせた ちょうど良い位の温かさで 身体の疲れが一気に取れた そのまま 15分くらい入って 身体の疲れをゆっくり取ったあと 浴槽から出て、浴室から出た すると いつの間にか、着替えが用意されており タオルも掛かっていた 僕はそのタオルを手に取り 髪を拭き 身体を拭いた後、洗濯カゴに入れた 凄くさっぱりした気分になった その後、用意された着替えを着て 居間に向かった すると、さっき階段に上がっていった女の子 麻衣が居間に向かうのを見かけた どうやら食事を取りに来たようだ 続けて僕も居間に入った そこには家族全員がテーブルに座っていて それぞれの食事の分がテーブルに置かれていた 「おぉ、兄ちゃん さぁさぁ座れや」 と 徹雄さんは僕を隣に座らせた そこには 少し豪華なおかずが目の前に置かれていた 「遠慮はいらねえから どんどん食え」 徹雄は笑いながら言う 「……その人だれ?」 麻衣はさすがに僕が居ることに疑問を持ったようだ すると花予さんが事情を説明してくれた 「へぇ~凄いじゃん 会えると良いね」 少し驚いていたが また無言になり黙々と食事をとっていた 「すまねぇなぁ 麻衣はちょっと気難しくてな 悪いやつではないから仲良くしてやってくれ」 と徹雄は申し訳なさそうに言った 僕は二度三度頷いた後 ご飯を手に取り 箸を持ち 話を聞きながら食事を取った
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