1.始まりの穴

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この世に生まれて18年、俺は受験生になってしまった。 青春とかよくわからないですね、普通に生きてた筈が普通にぼっちになってて、気付いたら高校3年だ。 彼女も、休日一緒に遊ぶ友達も、両親も居ない。 俺は養護施設の前に捨てられてた赤ん坊だった、薄っぺらい布に包まれて自分の名前が書かれた紙をしゃぶってたらしい。 俺の名前は、どうにも変な名前だったらしく保護してくれた施設の人が和也とつけてくれた。 三村さんと言う人で、俺はその人の名字も借りている。 今まで迷惑ばっかかけてた、でも大学まで行く前に、俺は人と関わってもすぐ一人になると知り短い生涯に幕を閉じようと考えた。 両親居ない、捨てられてた、友達居ない、彼女も居ない、周りの人にすぐ忘れられる(名前と顔を中々覚えて貰えない)。 心の弱い人なら、とっくに人生終わらせてるだろってぐらいドン詰まりだ。
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