1.始まりの穴

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遠巻きにジロジロと不躾な視線を浴びせられる、何故だか俺はまだ生きてるらしい。 更には変な所に運ばれてて、多分鎧の人達にドッキリを仕掛けられてるんじゃないかと分析する。 「つか、なんで俺の本当の名前知ってんの?三村さんの差しがね?」 「ミムラ…?ゼイン様の名前はこの世界の人間なら知っていて当たり前でしょう、貴方様はこの世界の神なのだから」 「はぁ?」 このドッキリの主旨は、俺が神様だって話を進めて信じさせてから突き落として笑うみたいな感じなのか? 俺の年齢知ってんのか? そんな簡単なドッキリに引っ掛かる年じゃねーぞ、いやまて乗らなかったら空気読めないとか思われんのか。 だりぃ、でも久々に知らない人に話しかけられたし乗っとこう。 「よくわかってんじゃん、んで俺に何の用だ?」 「我がクリスタル王国が世界を統一する手助けをして頂きたい」 …ストーリー壮大だな、誰が考えたんだよこの脚本。 つか、地球上にクリスタル王国なんて存在しないぞ、まさかのファンタジー展開か? いつドッキリって出るんだよ、俺もう面倒だよ無理っす。
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