~1-1~

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《質問は以上ですか?》 「…あぁ」 《先ほどのことから、マスターにはダンジョンマスターとしての制約はありません 制約についての説明をした方が良いですか?》 「いや、構わん」 もとより無いのだから聞かなくても良いだろう 《私からの説明は全て終了しました 最後に質問はありますか?》 「…一つだけ 俺と同じく人間からダンジョンマスターになったものはいるか?」 《過去のデータも確認しましたが、そのような情報は確認されませんでした マスターのみのようです》 「そうか…ありがとう…俺からは以上だ」 《何か質問がありましたら私をお呼びください、それでは》 …ゼズ…この名前には聞き覚えがあった 500年以上前のことだ…名前は覚えてないが、今は大国となった国の初代国王の側近に同じ名前の男がいた 単なる偶然なのか…いや、おそらくは何かあるだろう… 俺がダンジョンマスターになったのだって必然なのだろうな… 何故か…そんな気がしてならないのだ しかし、こんな記憶は覚えているのだな… おそらく自分の身元がわかる重要な記憶のみを消したのだろう まぁ良いか…実際記憶なんてものはどうでも良かったりする ほとんど覚えていないが…嫌な記憶しかないからな… むしろこの状況を楽しんでいる自分がいる さぁこれから新しく始めよう 俺の物語を
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