魔王とエリンジュームの華

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酒のつまみに昔の話に花を咲かせた。 昔の話、そして今。どうしてここに居るかとか。この男は昔から口は固かったからつい話してしまった。 私が魔王になったと聞いて少しは驚いていたが今も変わらず接してくれるのでありがたいと思う。 ジェイ「そういや、なんでアル坊と居たんだ?」 レオン「たまたま、案内された店にいて声を掛けられたんです」 ジェイ「あのアル坊がナンパ?!」 レオン「あー、南の英雄に似ているからって声掛けられたました」 ジェイ「あー、それ。俺のせいだわ」 レオン「どうしてですか?」 ジェイ「お前さんのポートレイトを見せたんだよ。南の英雄の物なんて現存しているのは滅多にないからな。憧れているって聞いたら見せたいじゃないか。で、俺が持っているやつ何点か見せたわけ。で、その内の一つをあげちゃった。だからお前さんの顔を知ってたわけよ」 レオン「ま、普通に考えて私=南の英雄とは結び付きませんよね。…はあ、私のポートレイトなんてあったんですね。知りませんでした」 ジェイ「お前さんも見るかい?」 私の返事を待つまでもなく椅子をたち、奥の部屋に引っ込むジェイ。 レオン「ちゃんとしたやつなのですか?」 部屋から幾つか持って現れ ジェイ「色々だよ。肖像画とかー写真もある」 レオン「私はジェイがどうして持っているのかが気になりますね」 ジェイ「写真は趣味だったから当時から仲間のは撮っていたんだ。大事にとってあったのは昔を懐かしみたいんだよ。今はもう誰もいないから…」 レオン「皆、いないのですね」 ジェイ「でも!俺はレオンが生きていて嬉しいよ。例え魔王であってもな!お前さんは世界征服なんて興味ないだろう?相変わらずだな」 レオン「よくお分かりで」 そう、私は魔王だが世界征服には興味はない。そんな事をしたら過労死するとも思っている。現存モンスターの把握から勇者の動向。及び人口の管理、交渉。体力づくりやら…やればやるほどきりがなくなり、考えるだけでも体調不良になりそうです。今だって城まで来る勇者を相手したりする。ある意味仕事の一環だと思ってやっているが飽きたから、ここ西の国迄やって来てなっていない部下に焼きをいれに来たのだか…。 そういえは情報が少なすぎですね。
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