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妖刀村雨「簡単に言うではないわっ。主が力振るえば誰なりと両断と成りうるのだぞ?」
レオン「…まさか元妖刀に説教されるとは思いませんでした」
苦笑しながら鞘に刀を納める。が、刀は語りかけるのをやめない。
妖刀村雨「主は我を呪縛から解き放ってくれた恩人だからこそ我は主を諫めるのだ。ヤル気が無いのならば我を抜かぬ方が良い。」
レオン「次からは気をつけます。村雨は優しいですね」
妖刀村雨「主限定ではあるがな。」
そう語る口調は先程とは裏腹に柔らかいものになっていた。
レオン「ははっ(笑)頼りにしていますよ?私だけの剣」
妖刀村雨「主と主の伴侶を護るが我が役目。任せよ」
レオン「ン?私に伴侶はいないですよ?村雨と出会った200年前から私には連れ合いなぞいないのは知っているでしょうに」
村雨「これから出会うやもしれんだろ?人生何がきっかけで変わるか判らんぞ?我のようにな…」
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