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翌朝
カツカツと階段を下りてくる音がする。
アル「おはようございます」
ジェイ「おう。アル坊、おはよう♪」
いそいそと朝食を出し挨拶をするジェイ。私は渡された珈琲を飲んで事の成り行きを見ている。
ジェイ「アル坊!今日のコイツとの手合わせはキャンセルだ!あと、しばらく留守にするから宿の方頼むな!泉亭でのバイトはしばらく休みにしておいたし」
アル「え?はあ?!」
寝耳に水とはこのことなんだろうな。
クルクル表情が変わり見ていて面白い。
ジェイ「悪いがコイツに仕事を頼んだから道案内だ」
アル「いつもはそんな事をしないじゃないですか!!どうして今回だけ?!」
ジェイ「コイツとは古くからの知り合いだ」
アル「?!昨日はそんな事一言も言ってないです!」
ジェイ「会うのが久し振りすぎて本人か確証が持てなかったんだよ。ほら、わかったらお利口さんにお留守番よろしくね♪アル坊?」
アル「今日の手合わせはボク!!凄く楽しみにしていたのに酷いです!!」
ジェイ「この埋め合わせは必ずするから」
と、アルにウインクしてからこちらに目を向け
ジェイ「ほらいくぞ。レオン」
レオン「珈琲くらいゆっくり飲ませてください」ジェイ「珈琲くらい帰ってきたらいくらでもいれてやるよ」
レオン「はいはい」
やれやれと席を立ち、アルに一言詫びをいれジェイの後を追った。
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