stage 9

22/22
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/120ページ
「愛想笑いしてるつもりないんだろうけど、…なんてゆうか、そんな感じの表情見る度になんか、遠かった、かな…。」 「愛想笑いだったよ。 多分…、全部。」 無理して作っていた表情はいつの間にか、仮面みたいに定着して 本気で笑うなんてコトの方がよっぽど辛くなってた。 「悪いことしたよ、みんなにも、…颯にも。」 「いや…、」 「でも、すぐには直せそうにない。」 「…別に、すぐじゃなくてもいいと思うよ みんな、分かってくれる。」 “みんな”の範囲がどこからどこまでなのか 分かってくれる。なんて保証はどこにあるのか。 そんなもの、 俺も颯汰も分かりはしないけど 「まあ、いっか、」 好きに生きなくてどうする。 「透真?」 「颯汰がいれば、それでいいや、」 「…何それ、」 颯汰が笑う。 「透真キモイよ、」 「あー?なんだと?」 とりあえず、いいや、
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!