1人が本棚に入れています
本棚に追加
/120ページ
朝、
透真と颯汰が一緒に歩いてきた。
それを隣の拓哉がチャカしに行った。
うざがられて、顔をしかめていた拓哉だったが、凄く嬉しそうだった。
俺は、拓哉と会社に行った日から周りの女と連絡をしなくなった。
今週末にあるパーティーを最後に
人間関係に区切りをつけようと思う。
散々遊んできたから、全員とすぐに切れるかは分からないけれど、
とりあえず、一区切り。
「将、」
「?」
「携帯光ってるよ、」
拓哉にそう言われて、スマホに手を伸ばす。
――――――――――――
中川 梓
――――――――――――
こんにちは
お久しぶりです。
今夜食事でもどう?
―――――――――――――
親がさっそく、ひかりに余計な事を言ったんだろう。
短く溜め息をついて、メールを返す。
この誘いを断る訳にはいかない。
そういう運命だし
逃れようのない決定事項。
「将…?」
「ん?」
「悩み事?顔怖いよ…?」
彩愛が心配そうに覗き込んできた。
最初のコメントを投稿しよう!