stage 10

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朝、 透真と颯汰が一緒に歩いてきた。 それを隣の拓哉がチャカしに行った。 うざがられて、顔をしかめていた拓哉だったが、凄く嬉しそうだった。 俺は、拓哉と会社に行った日から周りの女と連絡をしなくなった。 今週末にあるパーティーを最後に 人間関係に区切りをつけようと思う。 散々遊んできたから、全員とすぐに切れるかは分からないけれど、 とりあえず、一区切り。 「将、」 「?」 「携帯光ってるよ、」 拓哉にそう言われて、スマホに手を伸ばす。 ―――――――――――― 中川 梓 ―――――――――――― こんにちは お久しぶりです。 今夜食事でもどう? ――――――――――――― 親がさっそく、ひかりに余計な事を言ったんだろう。 短く溜め息をついて、メールを返す。 この誘いを断る訳にはいかない。 そういう運命だし 逃れようのない決定事項。 「将…?」 「ん?」 「悩み事?顔怖いよ…?」 彩愛が心配そうに覗き込んできた。
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