stage 3

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「それ以外に何があるんですか?」 「颯のバカ。」 「…俺にどうしろって言うんだよ、」 溜め息を尽きながら、本を抜き、並べ直す。 「颯って彼女つくんないの?」 「うん。そんな暇ない。」 「そか…。」 「時間いいのかよ。」 「え?」 「待ち合わせ。」 「え、あっ。ヤバッ、行かなきゃっ…。またね。」 「ああ。」 「あ、」 行きかけた遥が振り返る。 「バイト頑張ってねー、」 「おう、」 本棚からいなくなる遥は、これから俺の兄貴に会いに行く。 遥にとっての 彼氏。 だからって なんも関係ない。 俺は金が欲しい。 そのために生きてる。 利益にならない時間はいらない。
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