stage 4

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バスを待つ間の数分が長く感じる。 それほどまでに 俺と優華は無言だった。 学校ではこんなに無言になることなんて無い、はず。 静寂を裂くように自動車が走り去っていく。 先ほどまで雨が降っていたのか、道路が濡れていた。 「どこで?」 「え?」 「どこでバイトしてるの…?」 「え、あー、どこだと思う?」 隣に並びながら、顔も見ずに会話が続く。 優華の視線が静かにこちらに向いた。 「上手いよね。そうやって交わすの。」 「…。」 鋭い言葉が 「なんか、一線引かれてるみたいに感じる。」 心の奥に刺さる。 「そんなこと、ねーよ、」 「そうかな、」 言葉に続きがありそうだった。 バスが遠くから見えて、やがて目の前に停まった。 車内のイスは満席状態で 唯一空いていた1人席を優華に譲って、その隣へ吊革に捕まって立った。
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