1人が本棚に入れています
本棚に追加
/120ページ
馬鹿なことをしてる自覚はある。
けれど、やめることはない。
やめるなんて
出来そうにもないし、考えようとも思えない。
「あ、おっはよー」
彩愛と優華と天野が歩いてきた。
趣向が違うであろうこの3人が何故一緒にいるのか、
「相変わらず、憎たらしいくらいのイケメンっぷりね。」
「何それ、」
「絶対馬鹿にしてんだろ。」
「してないよー」
ケタケタと彩愛が笑う。
「あれ?颯汰と透真は?」
「まだじゃね?」
「ふぅん、今日は一緒に来るのかな、」
「さあ?」
「ん?あれ、将、香水変えた?」
「え?」
「いつもと違う匂いがするー」
彩愛が鼻をひくつかせる。
「バスで乗った人の香水移ったのかも、」
制服の袖の匂いを嗅ぎながら、俺は答えた。
拓哉が不安そうに俺を横目に見ていた。
それに気がついていない素振りを見せながら、教室へ向かっていった。
最初のコメントを投稿しよう!