1人が本棚に入れています
本棚に追加
/120ページ
「中学ってことは拓哉も行くの?」
「まーね、」
「へー、いーなぁ。ウチの中学の連中はそんなこと一切しないし…」
パンをかじりながら、彩愛がぼやく。
「あ、私も参加していいっ?」
「だーめ。」
彩愛の提案を速攻で拒否する拓哉。
「お前らがきて、俺の中学ン時の話なんかされたら、たまんねーもん。」
「何それ、どんだけヤバいことしたわけ?」
「彩愛、拓哉の場合はヤバいことじゃなくて馬鹿なことだよ。」
「あ、そっか、」
「おいこら、颯汰。お前何さらっと、諭してんだよ。つか、彩愛も納得すんな。」
「はいはい、馬鹿は大人しく座る。飲み物こぼすよ?」
仲裁に優華がはいる。
「優華まで馬鹿馬鹿って…」
拓哉は落ち込みながら席に座り直す。
天野はクスリと笑い、笑みを浮かべながらおかずを口に運ぶ。
透真は落ち込む拓哉を慰めながら、弁当のおかずに箸を伸ばす。
これでいい―――
最初のコメントを投稿しよう!