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むしろ、こうあるべきなのだ。
ここの連中は、
ましてや彩愛なんかは
あんな集まりに参加すべきじゃない。
拓哉もきっとそれを分かっていて、誤魔化すようにそう言ったのだと思う。
このメンツは
なんの陰りもなく、ただ漠然と夢や目標を抱きながらも
面白おかしく、時を過ごせばいい。
変に道を踏み違えることなく。
ただ、踏み違えたとしても
俺がその足枷になることだけは嫌だ。
それに、
俺自身が、
この場所はこうであってほしいとただ願う。
そうでなければ、俺はただ堕ちていくばかりだろう―――
そうならない為に、
俺は
本当の俺をひた隠して
常に生きていく。
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