stage 6

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「…っと、7人なんで、大部屋空いてます?」 「あ、え、はい。七名様ですね。大丈夫です。大部屋はこちらからお選びください。」 手前の男は、多分高校生か大学生に見えてもおかしくない体格。 後ろにいるのは、 優華も合わせて女子が4人。男子が3人。 男子は小柄だったりするがそれでも男だし、 女子はみんな、女の子って感じだ。 その中に混ざる優華も。 学校で見かけた姿とはかけ離れ過ぎて、見間違いなんじゃないかって思えてきた。 「優華、どれがいい?」 男が優華に尋ねる。 「私はどれでもいいよ。だって歌わないし、」 「だーめ。優華歌上手いんだから。歌うのー。」 優華の後方にいた女が優華の後ろから顔を覗かせる。 「あ、これにしよーよ、」 と、手慣れた様子でテキパキと決めていく。 「では、012号室になります。」 伝票を渡して、7人が通り過ぎていくのを見守る。
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