stage 6

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優華たちは二時間でカラオケを出て行った。 これから何をしにどこへ行くのか。 俺が知るはずもなく、 知る権利すらも無い。 会計を済ませるとき 俺も優華も素知らぬ顔で過ごした。 もちろん、誰にも感づかれたりはしてない。 学校では一緒にいる友達が 学校という枠を越えた瞬間。 俺らは他人になった――― そんな俺は ただ、楽しそうにはしゃぎながらカラオケを後にする 優華の後ろ姿を見つめる他無かった。 優華の家系は確か、会社員勤めの父親がいて、どこかの部長だったはず。 その繋がりなのだろうか。 俺はその日のバイト中、優華のことが頭に離れなかった。 そして、今日の帰りに出来ることならば、会って話がしたい。 何を話したいかなんか分からないまま、 ただ、会いたい。 さっきのは本当に優華だったのか。 嘘であれ。と願う自分がいた。
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