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結局、嘘だろうが本当だろうが
俺には関係ないと言えば、関係ない。
優華には優華なりの世界があって
俺には俺の世界がある。
その世界がたまたまかすれただけで
なんら変わりはない。
これから先、またどこかで重なったとしても
学校以外での優華との関係は他人同然なのだから
無理に足を踏み入れようとすれば
変に世界が歪む。
ならば、今のままを保つべきだ。
それが一番なはずなのに
何かが気にかかる。
今まで、面倒事は避けてきた。
それが一番だし、
当たり障り無く。
平凡に勝ち組となる。
非凡は俺には必要ない。
――――透真らしくないよね、
「なん…で、」
なぜ、その言葉が頭を過ぎるのだろう。
今の俺の思考は
俺らしくないのだろうか――――
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