stage 6

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「お疲れ様でしたー」 バイトを終えて挨拶をして出る。 「あー、疲れた。」 今日は客がいつもより多かった。 まだ照明が光るカラオケを後にして、バス停に向かう。 暗がりを歩いてバス停に辿り着く。 俺以外に立っているのは、サラリーマン風の男が1人。 車道はいくつかの車が通り過ぎていく。 その中の一台がバス停の近くに停まった。 俺も、そのサラリーマン風の男もその車に視線を向ける。 車に詳しくはないが 高級車らしいのがなんとなく感じられた。 サラリーマン風の男はたいして気にする風でもなく、腕時計を確認すると、手に持っていたスマホをいじりはじめた。 俺も同じように車から視線を外そうとしたが、 そこから降りてくる人に視線を戻した。 暗がりではっきりとは分からないが 確かに優華で、 二言、三言を話して愛想よく手を振って別れていた。 車がバス停の前を通り過ぎる。 見られてる訳ないのに、心臓が捕まれてるみたいだった。 勿論、一瞬に近かったし、 こっちからは、運転席に座る人影しか分からなかった。
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