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ヒカリとホタルは家族ぐるみの仲良しだった。
物心がつくときには当たり前の様に一緒にいて、一緒にいることが当たり前になっていた。
そんな日々が続くと、自分たちは信じて疑わなかった。
―――
その日、ホタルは蛍池に来ていた。
―――なぜだろう。急に蛍池に来たくなった。
そして思う事は1つ。
「……やっぱりここ、見覚えがある…」
ヒロ達に会った時には気付かなかったけど。ここには見覚えがある。
「あれ?ホタルちゃんじゃん。何してんの?」
聞き覚えのある声に体を固くする。
忘れる筈がない。
―――だって、彼女は。
「……レイ?」
小さく呟くとレイは不自然な程の笑顔で笑う。
「覚えてたんだぁ?そりゃ、忘れるハズないよねぇ?」
「……うん」
すると一変。睨むような視線をホタルに向ける。
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