プロローグ

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暗い部屋に、黒いローブをかぶった人が何人もいる。足下には怪しげな魔法陣がかかれている。 「いよいよですね。お父様」 とローブを着ていない少女が隣の男に話しかける。 お父様と呼ばれた男は、静かに頷く。 「皆のもの、準備を」 そう男が言うとその場の全員がしゃがみ魔法陣に触れた。 すると魔法陣が仄かに光だす。 「では、お嬢様」 執事服の高齢の男が少女を魔法陣の近くにうながす。 「わかりました。」 少女は言葉をつむぐ。 「古の盟約に従い異界の勇者よ我の前に姿を現せ!!」 光は大きくなりその部屋全体を埋め尽くした。
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