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北條会長の秘密
「豊くんに秘密があるように、私にも秘密があるんだよ。
この事は真由美にも話していないがな。
実は私には相手の脳に直接に、自分の記憶を投射する能力がある。
それと普段は封印しているが相手の考えが読めると言うスペックがあるんだ。
厳密に言うと自分が見たいと思った人物の記憶までも自分の記憶として相手の目を通して擬似体験出来るんだよ。
豊くんは私の記憶を通して複数の人の記憶までも体験する事になるから混乱しないように」
北條良雄は豊の瞳を見つめながら言った。
「解りました。叔父さんの記憶というより、その時代の映像を見ているような感覚ですね」
「そうだね。
感覚としては近いね」
北條良雄は笑いながら言った。
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