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あぁ空が青いなぁ…
・・・さて、俺、天枷 霜雅が何故現実逃避してるのかと言うと
「ちょっと!!陽斗さんは私の大切な方なんです!」
「いいえ!!陽斗くんは私の大切な人だもん!」
「ははは。みんな離れてよー歩きにくいなぁ。」
なんて会話してやがる、王道的主人公体質の知り合いのせいだ。
ちなみに、知り合いだぞ?
百歩譲っても『お隣さん』だぞ?
絶対間違っても『幼馴染み』じゃないぞ?
…何故か念を押しまくってしまったじゃねぇか
しかしあっちは何を考えてんだか俺を「大親友」とかほざいてやがるんだよなぁ。
ハァ…早く帰りたいんだがなぁ。
何故か、この男は女子共に「一緒に帰ろう?」って誘われると「霜雅も一緒ならね」とか言いやがるんだよ。
だからほら、
「チッ!」
陽斗のハーレムメンバーの1人がこっち見て舌打ちしやがった。
くそ、疲れんだけど…
と、まぁ
そんな感じで五分も歩いたら。
「陽斗さん、また明日ねー」(ギュッ)
「あ!ずるい!陽斗くんまた明日!」(ギュッ)
「あ、うん。また明日ね。ばいばーい!!」
陽斗のハーレムメンバーとの別れ道だぜ。
つーか、『大切な方』とか言われたり、抱きつかれてんのに『歩きにくいなぁ』とか『ばいばーい』って、おいコラ鈍感にも程があんだろ。
何?主人公体質の人って皆あんなんなのか…?
まあいっか。
これで俺もさっさと帰れる、な…
なんだありゃ?
何か魔方陣みたいなモンがあるんだけど…
「あれ?霜雅どうしたの?って何あれ!?ねぇ、何あれ!?」
っておい!!俺に振るな!!俺が矛先になったらどうすんだ阿呆!
…仕方ない。こうなったら。
「自分で確認してこい」ドンッ!
とりあえず陽斗を魔方陣に蹴り込んでみた。
「ちょ、うわ!霜雅!え!?何、あ、あ、あ~!!」
はっはっは。慌ててやg(ガシッ!)
…ん?
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