第五章『ギルド所属だったり学園編入だったり。』

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あ。ちょっと違うな。 リリィは混血種だから。 でもこの魔力量だと、人としても高いほうだな。きっと。 と、次は属性測定か。 「今度は砕くなよ?これはちょっと魔力を通すだけで良いからな?」 マスター。びびりすぎっす… 「あ、はい。わかりました。っと、えい。」 リリィが水晶に魔力を通すと、 水色、白、紫、深紅…と光って消えた。 「は!?紫と深紅って…」 アルファスさん、また驚き過ぎて固まっちゃった… うん。この間に属性説明な。 水色→氷(天属性/水属性の亜種) 白→光 紫→影(特異属性で一部の種族固有) 深紅→血(特異属性で一部の種族固有) あぁ。言ってなかったけど、リリィは人間と吸血鬼の混血種だ。 どうやら、口減らしで捨てられたらしいよ?詳しく聞く気はないけど。 「ん…あぁ吃驚した。あんた、吸血鬼の血族か。凄いな。」 よし。完全に確信した。このマスターはいい人だ。 普通ならいくらリリィが綺麗でも、吸血鬼の血族であると知ったら恐れ始めるからな。 まぁ、恐れる…というか畏れる。だろうが。 そんなこと一切合切気にせずにリリィを『凄いな』と言ったんだ。 この人はいい人だ。間違いない。
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