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あ。ちょっと違うな。
リリィは混血種だから。
でもこの魔力量だと、人としても高いほうだな。きっと。
と、次は属性測定か。
「今度は砕くなよ?これはちょっと魔力を通すだけで良いからな?」
マスター。びびりすぎっす…
「あ、はい。わかりました。っと、えい。」
リリィが水晶に魔力を通すと、
水色、白、紫、深紅…と光って消えた。
「は!?紫と深紅って…」
アルファスさん、また驚き過ぎて固まっちゃった…
うん。この間に属性説明な。
水色→氷(天属性/水属性の亜種)
白→光
紫→影(特異属性で一部の種族固有)
深紅→血(特異属性で一部の種族固有)
あぁ。言ってなかったけど、リリィは人間と吸血鬼の混血種だ。
どうやら、口減らしで捨てられたらしいよ?詳しく聞く気はないけど。
「ん…あぁ吃驚した。あんた、吸血鬼の血族か。凄いな。」
よし。完全に確信した。このマスターはいい人だ。
普通ならいくらリリィが綺麗でも、吸血鬼の血族であると知ったら恐れ始めるからな。
まぁ、恐れる…というか畏れる。だろうが。
そんなこと一切合切気にせずにリリィを『凄いな』と言ったんだ。
この人はいい人だ。間違いない。
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