第五章『ギルド所属だったり学園編入だったり。』

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「は?私はギルドマスターなんてやってませんが。」 どう見てもアルファスさんが言ってくる。 「じゃあ、あんたは誰だ?」 俺が聞いたら 「ミリキャス・コンクルア。あなた方が『マスター』と呼ぶのは私の姉です。」 「「なるほど。だからそっくりなんだ。」」 リリィとハモった。 「因みに姉が次期国王ですよ?」 「あ、そうだったんで…え?」 (ちょいちょい、リリィさん!マスターが次期国王って!?) (いや、私も初耳だよ!!) リリィと念話。 で。 (はい、リリィ。ちょっと先生と話しててね。) トンッ。と軽くリリィを先生の方に押し出し その間に 「学園長!?俺わからないんで教えてくれ!!」 困った時の学園長。 チート能力使えば良いかもしれないけど、細かすぎる事は調べられねぇからな。 …後ろでリリィが慌ててたけど知らね。 「口で言うのは面倒臭いからのぅ。ほれ。記憶の珠じゃ。パパッと覚えい。」 ヒョイと渡された記憶の珠を握り込む。 なるほど…分かりやすく整理されてるな。 はい。毎度毎度の解った事講座!! ①歴代の王は即位まで、どこかしらのギルドでギルドマスターを勤めること。(務めるじゃないらしい。) ②王位継承者は、国の名前と同じ『アルフィス(女子はアルファス)』と云う名を付けられること。 だって。 なるほどね。だからマスターの名前を聞いた時、『どこかで聞いたな』って思ったのか。
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