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「は?私はギルドマスターなんてやってませんが。」
どう見てもアルファスさんが言ってくる。
「じゃあ、あんたは誰だ?」
俺が聞いたら
「ミリキャス・コンクルア。あなた方が『マスター』と呼ぶのは私の姉です。」
「「なるほど。だからそっくりなんだ。」」
リリィとハモった。
「因みに姉が次期国王ですよ?」
「あ、そうだったんで…え?」
(ちょいちょい、リリィさん!マスターが次期国王って!?)
(いや、私も初耳だよ!!)
リリィと念話。
で。
(はい、リリィ。ちょっと先生と話しててね。)
トンッ。と軽くリリィを先生の方に押し出し
その間に
「学園長!?俺わからないんで教えてくれ!!」
困った時の学園長。
チート能力使えば良いかもしれないけど、細かすぎる事は調べられねぇからな。
…後ろでリリィが慌ててたけど知らね。
「口で言うのは面倒臭いからのぅ。ほれ。記憶の珠じゃ。パパッと覚えい。」
ヒョイと渡された記憶の珠を握り込む。
なるほど…分かりやすく整理されてるな。
はい。毎度毎度の解った事講座!!
①歴代の王は即位まで、どこかしらのギルドでギルドマスターを勤めること。(務めるじゃないらしい。)
②王位継承者は、国の名前と同じ『アルフィス(女子はアルファス)』と云う名を付けられること。
だって。
なるほどね。だからマスターの名前を聞いた時、『どこかで聞いたな』って思ったのか。
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