兄さぁぁぁぁん!!

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俺は体に走る激痛で目を覚ました。 (ここは、俺の部屋か。) あ!あの後何があった!? くっそ、『外部保存記憶媒体』発動! >>>記憶回収中 …よし、大体わかった。 ん、今能力使えたってことは『物質創造』も出来んのか? よし。 「“いざ顕れよ”『主神の鎗(グングニール)』『雷神の投擲鎚(ミョルニール)』。」 お、出来た。 やっぱグラギルがなんかの結界張ってたんか。 なら 「《全て遠き理想郷》複製。」 おっし、出来た出来た。 んお!?回復速ぇぇ。もう完全に治った! あ、この《全て遠き理想郷》は、某騎士王の宝具でエクスカリバーの鞘とされている。 能力は『所有者の完全回復』かな。 さてと、いい加減起きなきゃ。 …ってちょい待ち。何で俺は自分の部屋に居るんだ!? 俺が混乱していると、 「あ、兄さん起きた?」 部屋の外から声が掛かった。 待て、兄さんだと…?というかこの声は…!! 「お前、御夜か?久しぶりだな。二年ぶりか?」 俺が答えた瞬間、 バン!と扉を開けて入ってきたのは、 やっぱりな。 「そうだよ!!久しぶりだね兄さん!!」 こいつは、天枷 御夜(あまかせ みや)。 俺の双子の妹。確か二年ほど前に全寮制の学校に入ったから、本当に久しぶりだ。 「お前、そう云えばリリィとは顔合わせしたのか?」 「うん。したよ。リリィちゃんは私の嫁だからね♪」 「ふーん。そうか。って待てい!!リリィは俺の嫁だ!」 「いいえ、私のよ!!」 掴み合い勃発。 暫くバタバタしてたら 「お兄ちゃん、お姉ちゃん!!私の事で争わないで!」 なんかリリィが半泣きで部屋に入ってきた。 「「ブハッ!!」」 俺と御夜は赤き忠誠心を吹き出してぶっ倒れた。 ヤバい。半泣きリリィは凶器だ!!
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