聴こえない声

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   「(もうっ・・疲れちゃった)」 心理士の方に、 そう口パクで言う・・・、    「まだ、大丈夫よ・・     伊野尾君、まだ君の未来は輝いているわ、」 何その、くさい言葉.. バカみたいじゃない?未来が輝いてる??、 そんなわけないじゃん、   「(もう・・俺、今の5人しか、  心許せないかもしれない...)」   「心なんて許せなくてもいいのよ・・  でもね、喋れるようになろう..、頑張ろう、ね?」 「(・・・)」 俺だって・・俺だって・・ 努力してるよ、 喋りたい・・、しゃべりたい・・、 何度思ったか、 でも、ダメだった・・、 どうしても俺の喉が言う事を聞いてくれないんだ、 「今ね、ちょうど、先生がいるんだ、  もしかしたら・・伊野尾君もその人なら心開けるかもね、」 「(コクリッ)」 開けね~って、言っただろっ、 無理なんだっつの! 『あの、お呼びになられましたか?^^』 「あぁ来た来た!この子よ、けい君^^」 『..え、』 だ・・いき、?? 「あら?知ってるかたなの?・・えっいいのかしら?」 『あ、まぁ大丈夫じゃないんですかぁ~??』 適当・・、 本当に医者かよ、 「よろしくね^^けいにぃ」 「・・・、」      怖い・・、 一緒に住んでいるからかもしれないけど、 このカウンセラーなんか、俺の全部を知られそう.. 『まず、最初に言わせてもらうとね、』 『けいにぃ、喋れるよね?』 「・・・、」   だいき・・・・・------ 「(無理・・なんだよ、)」 「けいにぃ・・自分に、兄弟たちに、危機が降りかかってきたら、  その声を出してくれる?」 「(・・、だいき)」 「俺、本気だよ?、     第一、俺がやんなくても・・今日は『あの人』が来る日でしょ?」   「(もっもしかして!・・お前、)」 『早く、行けよ・・』     嫌だよ・・、 ゆうやが・・ゆぅやが、    「・・、早くいけよ」 「(・・、うん)」
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