8人が本棚に入れています
本棚に追加
「(もうっ・・疲れちゃった)」
心理士の方に、
そう口パクで言う・・・、
「まだ、大丈夫よ・・
伊野尾君、まだ君の未来は輝いているわ、」
何その、くさい言葉..
バカみたいじゃない?未来が輝いてる??、
そんなわけないじゃん、
「(もう・・俺、今の5人しか、
心許せないかもしれない...)」
「心なんて許せなくてもいいのよ・・
でもね、喋れるようになろう..、頑張ろう、ね?」
「(・・・)」
俺だって・・俺だって・・
努力してるよ、
喋りたい・・、しゃべりたい・・、
何度思ったか、
でも、ダメだった・・、
どうしても俺の喉が言う事を聞いてくれないんだ、
「今ね、ちょうど、先生がいるんだ、
もしかしたら・・伊野尾君もその人なら心開けるかもね、」
「(コクリッ)」
開けね~って、言っただろっ、
無理なんだっつの!
『あの、お呼びになられましたか?^^』
「あぁ来た来た!この子よ、けい君^^」
『..え、』
だ・・いき、??
「あら?知ってるかたなの?・・えっいいのかしら?」
『あ、まぁ大丈夫じゃないんですかぁ~??』
適当・・、
本当に医者かよ、
「よろしくね^^けいにぃ」
「・・・、」
怖い・・、
一緒に住んでいるからかもしれないけど、
このカウンセラーなんか、俺の全部を知られそう..
『まず、最初に言わせてもらうとね、』
『けいにぃ、喋れるよね?』
「・・・、」
だいき・・・・・------
「(無理・・なんだよ、)」
「けいにぃ・・自分に、兄弟たちに、危機が降りかかってきたら、
その声を出してくれる?」
「(・・、だいき)」
「俺、本気だよ?、
第一、俺がやんなくても・・今日は『あの人』が来る日でしょ?」
「(もっもしかして!・・お前、)」
『早く、行けよ・・』
嫌だよ・・、
ゆうやが・・ゆぅやが、
「・・、早くいけよ」
「(・・、うん)」
最初のコメントを投稿しよう!