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私を見た瞬間少女の意識はそこで途絶えた
少女の心臓は麻痺し、少女の口から呼吸が消えた
倒れた少女の体は私の胸の中で深い眠りについた
倒れた少女を抱え、その開けたままの瞳を見続ける私は、死んだ少女にこう言った
「探しているのはこれですか?」
ハンカチを少女に見せが、少女は何も答えない
私はそのまま少女の亡骸を抱き上げ、積み上げられた恋人達の死体の上へ更に死体を積み上げたのだった
やっぱり私は死神なんだ
《完》
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