14人が本棚に入れています
本棚に追加
/60ページ
翌朝、早くに起きた俺は散歩をしていた。
昨日の夜にずっとサラが言っていたことを考えていた。
両親が死んだ時の気持ちはわからない…俺は8歳より前の記憶がないから。
だがもしも俺の育て親のダルクが死んだときを考えると胸が痛くなる。
俺はカッコいい奴ではないから一晩考えてやっとかける言葉が見つかった。
数時間後に俺たちカインチームは訓練場に集まった。
「最近帝国の力がなぜか急激に上がっているらしい。
よって俺たちラペルド王国とケイン共和国は同盟を結んだ。
元々ケイン共和国は平和主義だったから帝国と王国の戦争に巻き込んでしまった分の損害金とケイン共和国には存在しない治癒系マジシャンの配備のみで結んでくれたらしい。」
「ケイン共和国なんて科学しか脳がないところじゃないっすか。
一体どうやって帝国に勝つつもりなんすかね?」
「それはルグナが決めることだ。俺たちはただ命令に従い攻める。
そうすれば必ず勝てるさ。」
「そうだね~。ルグナ大将は王国の頭脳だしね。」
「それで同盟は2週間後に帝国へ総攻撃をかけるそうだ。それまでもっと強くなるぞ。」
「「「「了解です!」」」」
ついに本当の戦争が始まるのか…これからだ、俺はまだスタートにも立てていないんだから。
最初のコメントを投稿しよう!