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カインさん達と解散したあとに俺とサラは訓練場で模擬戦をしていた。
「おいサラ、やっぱり今日はやめないか?
お前全然力を発揮できてないぞ…。」
模擬戦をやっている間、サラはずっと上の空でまるで誰か違う者と戦っているようだった。
「うるさいわよ…私は一日でも早く強くならなきゃいけないの。」
「なあ、少し休憩しよう。話したい事があるんだ。
俺も昨日聞いたんだからお前も聞いてくれよ。」
「…分かったわよ。」
俺たちは端にあるベンチで座った。
「俺さ、昨日ずっと考えてたんだよ…。」
「何をよ。」
「男はやっぱり女が泣いたときはカッコよく慰めないとダメだなって事を。」
「……は?」
「だからさ…一緒に強くなろう。誰も傷つかない様に、誰も死なない様に、誰も不幸にならない様に。そして何より自分たちの為に。」
「…なにそれ口説いてるの?不謹慎すぎる…ありえないわ。」
「え?いや違うって真面目に聞いてくれよ…とにかく1人で何でも背負い込むなって事だよ。壁にぶつかったら俺も登るの手伝ってやるからさ。」
「はぁ…まあヤトにしては上出来ね。一応礼は言っとく、ありがとう。」
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