いざ荒御霊祓いだニャ!

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「あの、ニャガー殿……。防具はどうなされたのです?」 「防具? 防具は最初から着けてないニャ」 「え……?」 「え?」 「防具無し……?」 「うん、防具無し……」 ショウセイさんの顔がサァーっと青くなっていく。 「室屋様!! 一体どういう事です!!」 「なんだ?」 「なんだでは御座いませぬ!! 防具を装備させないなど言語道断です!!」 「え? ちょっと待ってニャ? 普通は防具を着けるのニャ?」 「当たり前です!! どんな助太刀だって防具を前祓い師に用意してもらってます!! 防具無しで荒御霊祓いなど自殺行為です!!」 「自殺行為……?」 今度はボクの顔がサァーっと青くなる。 「おっさん!! あんたボクを殺すつもりなのかニャ!!」 「オメェはアレあるだろ? モコモコするやつ。だから要らねぇだろ」 「アレは『術』だから『気』が無くなれば使えなくなるニャ!!」 「そうか。不便だな」 「なんでそんな他人事みたいな言い方出来るニャ!! おっさんその斧貸せ!! 頭カチ割ってちゃんと脳ミソ入ってるか確認してやるニャあぁ!!」
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