いちっ

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「い、いえ!葉に勝手に連れて来られただけです」 「…ハァ。また嫌がる女子を連れてきたのか」 そう言って執事っぽい男子が葉を睨む。 恐っ 「いやぁー、別に嫌がってないよね?」 「い・や・で・す」 ハッキリと言ってやった。 「お、女が入るなんて許さないからな」 声と容姿は可愛いのに言葉は棘がある。 ガラガラガラ 後ろでドアが開いた。 「会長、遅過ぎー!もうちょっと早く来れないの?」 どうやら生徒会長らしい 「ごめんごめん。色々と頼まれちゃってさ」 あれ………この声…どこかで 「織羽ちゃん、どうかしたー?あ、もしかして考える気になっちゃったのかな」 今名前を呼ばないで… 「…織……羽?」 きっと後ろに居るのは葉月だと思う。 ゆっくりと振り返る やっぱり葉月だったけど朝と少し様子が違う。 とても悲しい表情をしてたから…
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