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「うわぁ……広い」
辺り一面、コートが広がっていて様々な種目がある…テニスだったりバドミントンだったり。
バレーやバスケは特設の体育館で行う。
お兄ちゃんはテニス部だからテニス部専用のコートに行く。
「あ、お兄ちゃん」
たった今一つ上の先輩と試合中だった。
先輩を応援する人も多いけどお兄ちゃんも負けていない。
「ヨシッ!」
お兄ちゃんの声と一緒にホイッスルが響いて決着が付いた事が分かる。
「お兄ちゃん!」
そう呼ぶと私に気付きすごい笑顔で手を振る。
あははは
「織羽、わざわざお兄ちゃんの活躍を観に来てくれたのかい?いやぁー…、嬉しいな」
「ううん。お兄ちゃん私を捜してたんでしょ」
ハッキリと否定した私にお兄ちゃんは青白い。
「…あ、あぁ。これを葉月に届けてくれないか?」
青白い顔のまま封筒を私に渡す。
…………葉月に?
どうしてだろう……葉月に会いたいって思うのは
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