我等は生徒会様

さんっ

葉の足音がどんどん遠ざかって行く。私は最後まで振り向く事が出来なかった

｢…さて、私達も戻りましょうか｣

｢はい｣

葉………織ちゃんじゃなくて織羽ちゃんって呼んだ。

それが意外にもショックだった

☆☆☆

ガチャン

｢織羽ちゃーーん｣

部屋に入るなり千がすごい勢いで飛び付いて来た

｢ご、ごめんね千……皆｣

そう言えば皆には内緒でどっかに行っちゃったからな

｢どこ行ってたの、織羽ちゃん｣

｢え？う、ん。えっと、この家広いから道に迷っちゃって｣

嘘は言ってない

｢でも良かったよね。織羽ちゃんが無事でさ｣

｢双葉の言う通りね｣

…ごめんね皆

｢じゃあ帰ろっか｣

こうして波乱の勉強会は終わった…

私はどんどんと葉の過去に引き込まれていく事をまだ知らない