いちっ

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「…薫ちゃん、こんな時間にお客さんって珍しいよね」 まだ6時になったばかりで夕方だから人は滅多に居ない。 「そうねぇ~。あの5人、凄くカッコ良くて私の好みだわぁ~…そう言えば、織羽ちゃんと同じ制服だったわ」 えっ?私と同じ… 「ま、まぁそんな事より早く座ろうぜ」 急に慌てだしたお兄ちゃん……怪しい 「店長さーん!俺、カルビ一つね」 私たちは入り口に近い四人用の席に座った。 あの五人はうるさいぐらい騒いでいる……しかも聞き覚えのある声まで。 まさかだと思うけど… 「お、織羽?」 立ち上がった私を見てお兄ちゃんが焦っている。 そこへちょうど、薫ちゃんが注文の料理を運ぼうと私の前を通った。 「あ、薫ちゃん!その料理、私に運ばせてくれる?」 可愛いハートのエプロンを着た薫ちゃんは一瞬、戸惑ったけどすぐ笑顔で「良いわよぉ~」と言って料理を渡してくれた。 …確かめないと 料理を持って五人のお客さんの席に向かう。 どんどん声が大きくなる。
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