いちっ

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「君達は何をしているんだ?」 先生から見てみれば喧嘩に見えるかもしれない。 「な、なんでもありません」 私は先生に頭を下げて素早く自分の席に着く。 ハァーー……初日から最悪だぁー ガチャン 隣りから椅子に座る音がする……確か隣りって空席だった? 「…いやぁ、どーも」 そこにはニコッと微笑み手を振る金髪の姿。 至る所から突き刺さる女子の痛い視線…。 「…………嘘」 こんな人が隣だなんて神様は不公平だ! 「初めまして、俺は水無月 葉(ミナヅキ ヨウ)ってんだ」 落ち込む私の隣で勝手に自己紹介を始まる。 葉って言うんだ… 「俺は自己紹介したから次は君だよ」 そっか 「…私は渡辺 織羽。あまり話し掛けないで」 簡単に自己紹介をしてフイッと窓側を向く。 「あれー…嫌われてる?」 葉は苦笑いだった。
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