いちっ

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入学式とHRも終わり皆、一斉に教室を出る。 隣の葉は静かなイビキをかいて眠っていた。 起こした方が良いのかな… 「……もうHR終わったから…起きて」 寝てる葉の身体を揺らして起こす。 けどまだ起きない 「………綺麗な寝顔」 モデルになれそうなぐらい肌も綺麗で目の前に居るのは人じゃなく人形みたいだ。 私は葉の寝顔をジーッと見つめていた。 するとパチッとグレーの瞳が開きフッと微笑む。 しまった!と思った時にはもう遅く腕を掴まれてしまった。 「…あ、あのこれは別に寝顔を見てたわけじゃないの」 必死に言い訳を考えるけど思い付かない… 「やっぱり面白いや。ねぇ織羽ちゃん、生徒会に入らない?」 生徒会? それに面白いって……礼儀が悪すぎる 「………どうして私が……もう帰るから手、離して」 そう言ったけどまだ葉に腕を掴まれてて逃げ出せないでいた。
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