にこの誕生日

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「あぁ~つっかれたぁ」 昼休みの練習が終わると同時に、屋上に寝そべった穂乃果がそう言いました。 「ちょっと穂乃果、放課後にも練習あるのに、そんなことで大丈夫なの?」 お昼の練習には顔を出してくれた絵里が穂乃果と同じように寝そべっている凛に声をかけると、 「大丈夫(にゃ)!午後の授業でしっかり寝るから!」 「それじゃあ意味がないでしょうに…」 まったくです。私の席が穂乃果の後ろであったなら、居眠りなど絶対にさせないのですが。 「ところで絵里、希、例の件なのですが」 「準備はできてるのかしら?」 皆が休んでいる間に、少し離れて声が届かないように気を付けてながら、絵里と希を呼び出し確認すると、 「今朝のうちに準備は終えておいたわ」 「あとは放課後を待つだけやね~。にこっちには少し遅れて来てほしいから、それをどうするかやけど」 さすがに生徒会コンビ。こういう仕事は慣れたもの、といったところでしょうか。 「それは真姫にまかせましょう」 「ヴェエ!?」 わたしの提案に、真姫が素っ頓狂な声を上げます。 「ちょっとまって、なんでわたしが…」 「それじゃあ真姫にお願いするわね」 「真姫ちゃん、任せたで」 「放課後になったらにこを捕まえて、皆が部室に揃うまで時間稼ぎをお願いすします」 真姫が断る前に三人で畳かけます。
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