【第三章 異世界生活】

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「で、クロウ。あの嬢ちゃんは結局なにもんだ?」 「オレのストーカーですよ。それとオレはクロウじゃなくて史郎です」 「だ、誰がストーカーですか!」 「さすがクロウ、モテる男はつらいねぇ」 「いやーそうですね。まあオレの名前は史郎ですけど」 「勘違いはやめてください!」 「で、実際のところは?」 「シエナの妹ですよ」 「そうです! わたしはお姉ちゃんのために動いているだけであって、その害虫に興味があるわけではけっしてありません!! ……あのー、聞いてますかー?」 「ああ、あの嬢ちゃんの妹か。言われてみると似てるな」 「そうですね。目元以外はそっくりですよ」 「そりゃあ、お姉ちゃんとわたしは双子ですから! て、聞いてないですかそうですか。……刺しちゃいましょうか」 「え、マジで!? お前ら双子だったのか!」  ちゃんと聞いてましたよ。ええもちろん。
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